農作業メモ

平成29年産の 収量・品質向上のため計画を立てましょう!
平成28年度の生育概況
◎育苗期
 播種の盛期は4月21日頃で前年並みとなり、苗の生育は概ね順調で、ムレ苗や細菌性病害の発生は少なかったものの、一部で換気不足やかん水過多による根張り不足やカビの発生などがみられました。
◎田植え期 
 平成15年より、高温登熟を回避するため、コシヒカリの田植え時期の繰り下げに取り組んでおり、今年度の10日以降の田植えは75%となり品質を高めるためのコシヒカリの田植え時期の繰り下げが定着してきています。今年度の田植え時期の盛期は5月13日頃となり、終期は5月19日頃となりました。田植え後は概ね好天に恵まれ、植え傷みは少なく、活着も良好となりました。
◎分げつ期~出穂期
 5月以降は気温が高く、日射量も多かったことから初期分げつの発生は良好でした。中干しは6月10日頃から始まり、中旬~下旬の降雨が少なかったこともあり順調に進みました。
 幼穂形成期は「てんたかく」が6月26日頃、「コシヒカリ」が7月9日頃となり平年より4日程早くなりました。
 草丈は平年並みで茎数はやや多めに推移し、葉色は6月上旬から幼穂形成期にかけて淡くなりましたが水管理や肥培管理など的確な管理により穂揃期の葉色は適正となりました。
 出穂期は「てんたかく」が7月19日頃、「コシヒカリ」が8月1日頃となり平年より3日程早くなりました。
◎登熟期~収穫期
 出穂後は、カドミウムの吸収抑制や稲体の活力維持のために20日間の湛水管理とその後の間断かん水が徹底されました。
 畦畔及び水田内におけるカメムシの発生が近年よりも多かったものの、適期防除が徹底され、大きな被害には至りませんでした。また、紋枯病が前年並みに多く発生しました。
◎収量と品質
 平年に比べ、平米当たりの穂数はやや多く、1穂籾数はやや少なかったことから平米当たり籾数は平年並みとなりました。登熟歩合がやや高く、千粒重が平年並みとなったことから坪刈り収量は平年よりも多くなりました。
 作況指数は全国103(544キロ/10アール)、北陸107(567キロ/10アール)、富山県106(566キロ/10アール)となり「良」となりました。
 品質については県内の1等米比率はコシヒカリ89・6%、てんたかく93・1%、てんこもり96・4%となりました。JAくろべ管内の1等米比率は、コシヒカリ97・4%、てんたかく92・6 %、てんこもり100%となりとても良好でした。
◎まとめ
 平成28年産は、作況指数106(良)となり、10アール当たり収量は昭和30年の統計開始以来、最高の566キロ(平年539キロ)となりました。適正な田植え、中干しなど水管理の徹底、的確な肥培管理など栽培管理の励行により、穂数や籾数は概ね適正レベルとなり、登熟期間の気温も適度で、品質や食味は良好となりました。品質低下の要因となる白未熟粒の発生は基白・背白粒、乳白・心白粒とも少なくなりました。
 次年度に向けての対策として、29年産についても高温登熟を回避するため、5月15日を中心とした田植えを引き続き推奨していきます。高温登熟に強い「てんたかく」や「てんこもり」の作付けや、直播栽培の導入による作期の分散を図りましょう。また、今年度においても田植え時期が早いほど基白・背白粒の発生が多くなり整粒歩合が低下しています。中干しや出穂後20日間の湛水管理の徹底や収穫5~7日前までの間断かん水を徹底しましょう。高品質で安全・安心な黒部米を消費者に届けるために、ケイ酸質資材や堆肥の散布など土づくりをしっかり行うことが重要です。ケイ酸には登熟歩合を向上させる効果や、割籾の発生を低減させる効果があります。土中のケイ酸は、ケイ酸質資材の施用を中断すると急激に低下しますので継続的な資材施用に努めましょう。
◎最後に
 毎年、市内に黒部米生育調査圃を設置しています。新川農林振興センターをはじめ関係機関担当者やJA営農指導員が毎週調査を実施し、生育状況の把握に努めています。その調査結果をもとに生育を予想し「農作業特報」などを通じ生産者のみなさまへ情報提供を行っています。調査圃を提供して頂いたみなさま、ありがとうございました。





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「みずほ」 No.512
平成29年1月
発行:黒部市農業協同組合
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