農作業メモ

平成27年産コシヒカリ1等米比率97.9
(JAくろべ管内11月18日現在)

○気象経過
 今年度の気象経過は、4月下旬~5月上旬は気温が高く日射量も多くなりました。5月から6月にかけても高温多照となり5月の気温は観測史上最も高くなっています。6月19日に梅雨入りし、梅雨明けは7月25日となりました。コシヒカリの出穂期は平年より1日早い8月3日頃で成熟期は9月12日頃となりました。

○作況および品質結果
 富山県における平成27年度の水稲の作柄は作況指数103(やや良)となり10a当りの収量は559㎏で1955年の統計以来最高となりました。県内の1等米比率(10月31日現在)はコシヒカリで93.2%、てんたかく76.9%、てんこもり96.1%でした。 管内の11月18日現在の等級比率は、コシヒカリ97.9%、てんたかく72.1%、てんこもり96.5%となっています。
 今年の稲作は、5月15日中心の田植えと直播栽培やてんたかく・てんこもり等の作付け拡大による作期の分散、溝掘り・中干し等日頃の管理が徹底されたことから、品質は良好な結果となりました。

○次年度に向けて
 本年度の富山県におけるうるち米1等比率は90.7%で、90%を上回ったのは平成9年以来18年ぶりとなりました。管内は96.8%となっています。2等以下に作付けされた理由としては、カメムシ類による被害が最も多く、特に、てんたかくでは斑点米混入率が平年よりも高くなりました。また、割籾率が平均で20%程度と非常に高く、等級を下げる原因となりました。
 次年度の対策としては、珪酸質資材の施用により籾殻の珪酸濃度を高めて割籾の発生を抑え、カメムシ類が発生しない環境づくりが大切です。また、田植時期を遅らせるほど白未熟粒の発生が少ないことから、次年度にもコシヒカリの品質を高位安定化させるため、8月5日以降の出穂を目標に5月15日中心の田植えに取組みましょう。また、直播栽培や早生・晩生品種の導入等作期分散による適期刈取りや、稲わらの腐熟促進・深耕による作土層の拡大のため、秋耕を徹底しましょう。






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「みずほ」 No.499
平成27年12月
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